今月の主題 内科疾患患者の生活指導
消化器疾患
炎症性腸疾患
神長 憲宏
1
,
佐竹 儀治
1
1昭和大学藤が丘病院消化器内科
pp.228-229
発行日 1993年2月10日
Published Date 1993/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901961
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- 文献概要
●炎症性腸疾患は難治性疾患であるが,薬物療法や栄養療法によりコントロール可能である.
●潰瘍性大腸炎は重症例の場合,副腎皮質ホルモン強力静注療法を施行し,完全静脈栄養となるが,軽症例では食事制限の必要はない.
●クローン病は重症の際は成分栄養や完全静脈栄養となるが,緩解期には高脂肪食,線維の多い食品,乳製品はひかえる.再燃防止,社会復帰には在宅経管成分栄養療法が効果的である.
●運動は活動期になければ制限はない.
●潰瘍性大腸炎は精神的要因で増悪することが多い.心理療法によりストレスを回避させる.
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