Japanese
English
特集 外科臨床における病態別栄養
短腸症候群の栄養管理
Nutritional management for short bowel syndrome
畠山 勝義
1
,
山寺 陽一
1
,
岡本 春彦
1
,
武藤 輝一
1
Katsuyoshi HATAKEYAMA
1
1新潟大学医学部第1外科
pp.645-652
発行日 1989年5月20日
Published Date 1989/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210356
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
小腸広範切除後に生じる短腸症候群は吸収面積が絶対的に減少するための消化吸収障害を主体とする症候群である.その術後の臨床経過はⅢ期に分類されており,それぞれの病期の病態生理に対応した栄養管理が必要となる.残存小腸が短い程,消化吸収障害が大きく,また残存小腸の適応にも期間を要し,症状として現われないまでも潜在的栄養障害状態が存在している.術後長期栄養管理には在宅栄養法が広く用いられるようになっている.一方,広切後の残存小腸の適応のメカニズムとしては,管腔内の栄養素,消化管ホルモン,胆汁や膵液などが動物実験で想定されてはいるが,いまだ十分には解明されていない.
Copyright © 1989, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.