Japanese
English
特集 消化器良性疾患の手術適応—最近の考え方
癒着性イレウス
Intestinal obstruction secondary to adhesion
三重 野寛治
1
,
武田 義次
1
,
四方 淳一
1
Kanji MIENO
1
,
Yoshitsugu TAKEDA
1
,
Jun-ichi SHIKATA
1
1帝京大学医学部第1外科
pp.495-499
発行日 1989年4月20日
Published Date 1989/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210331
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癒着性イレウスの手術適応となる症例は以前に比較して減少してきている.胃管を挿入して4〜5日経過した後,腹部X線で小腸ガスが消失していなければ手術適応という時代は過去となった.教室では改良を重ねてきたlong tubeを使用し,治療とともに手術適応を決定すべく積極的に小腸造影を行っている.大部分の癒着性イレウスはこのlong tubeで寛解をみるが,明らかに手術適応という客観的画像診断を得る症例がある.また癒着性イレウスの中に絞扼性イレウスがあり,特にその軽症型は手術適応が難しい.USに熟達することも大切である.
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