特集 術前・術後管理 '91
C.特殊病態患者の術前準備
癒着性イレウス患者の術前準備
花上 仁
1
,
菅野 公司
1
,
田島 知郎
2
,
三富 利夫
2
1東海大学医学部付属大磯病院外科
2東海大学医学部外科II
pp.62-63
発行日 1991年10月30日
Published Date 1991/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900559
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■問題点の解説■
癒着イレウスとは,既往の開腹術による癒着が原因で腸管内容の肛門側への輸送が障害されることによって生ずる病態をいい,単純性と絞扼性とに分類される.単純性イレウスは内容の貯留によって拡張した口側腸管と虚脱した肛側腸管とに起因し(図1),絞扼性イレウスではさらに血行障害を伴った絞扼腸管による影響が加わる(図2).
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