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特集 高位胃潰瘍治療の問題点—外科から,内科から
いま,なぜ高位胃潰瘍が問題なのか—その定義,病態をめぐって
A high gastric ulcer in new therapeutic era:Definition and pathophysiology
島津 久明
1
Hisaaki SHIMAZU
1
1鹿児島大学医学部第1外科
pp.1427-1433
発行日 1988年9月20日
Published Date 1988/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210165
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高位胃潰瘍の定義について,諸家の問でなお統一的な見解は得られていないが,この潰瘍病変が小彎およびその後壁を中心に発生することからみると,種々の定義が対象としている病変のなかには,それほど異質なものは含まれないように思われる.高齢化社会の到来は,高齢者に好発するこの潰瘍病変の増加傾向を促しているが,最近のH2ブロッカー時代においても,これからの急性大量出血の発生は決して減少していないことが指摘されている.したがって,病態生理学的に特異な背景をもち,また外科治療の実施に際しても,種々の特別の配慮を必要とする高位胃潰瘍については,ひき続き十分な関心を払うべきであることを述べた.
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