Japanese
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特集 高位胃潰瘍治療の問題点—外科から,内科から
高位胃潰瘍治療の実際—外科から
Operative treatment of high gastric ulcer
杉山 貢
1
,
片村 宏
1
,
土屋 周二
1
Sugiyama Mitsugi
1
1横浜市立大学医学部第2外科
pp.1457-1464
発行日 1988年9月20日
Published Date 1988/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210170
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消化器外科領域では高位胃潰瘍を他の部位に発生する,いわゆる通常の胃潰瘍と区別することが多い.その理由は病態生理の特殊性と外科治療後の障害ならびに後遺症の発生頻度や程度が通常の胃潰瘍の術後と違いがあるからである.したがって,これまで術後潰瘍の再発を避け,できる限り術後愁訴や後遺症が少なくなるよう切除範囲,切除後の再建法などの点に工夫がなされて来た.これらの観点から著者らは,高位胃潰瘍に対し潰瘍部切除兼選近迷切術を好んで行っている.本手術法の特長は術後再発がなく減酸効果も良好で,広範胃切除術に比べ手術侵襲が少なく,回復が早く,遠隔時における代謝障害が少ない点である.
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