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特集 高位胃潰瘍治療の問題点—外科から,内科から
高位胃潰瘍治療の実際—内科から
Medical treatment for gastric ulcer located upperbody
西元寺 克禮
1
Katsunori SAIGENJI
1
1北里大学医学部内科
pp.1465-1471
発行日 1988年9月20日
Published Date 1988/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210171
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高位胃潰瘍の特徴と内科的治療の現状,問題点は以下のとおりである.①高位胃潰瘍は一部の十二指腸潰瘍合併例を除いて低酸であり,心窩部痛など典型的潰瘍症状を伴わず,突然出血する症例も少なくない.②合併疾患を有する症例も多く,増悪因子となる薬剤が必要なことも少なくないという点,手術適応など問題が多い.③従来の抗潰瘍剤も有効であったが,H2受容体拮抗剤はさらに有用であり,大部分の潰瘍は薬物療法でコントロール可能である.④一部無効例が存在すること,ならびに再発の予防が困難なことなど手術が必要な症例もあり,より良い手術法の開発が望まれる.
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