Japanese
English
特集 高位胃潰瘍治療の問題点—外科から,内科から
高位胃潰瘍治療の実際—外科から
Surgical problems in treatment of high lying gastric ulcer
佐々木 巌
1
,
内藤 広郎
1
,
舟山 裕士
1
,
神山 泰彦
1
,
松野 正紀
1
Iwao SASAKI
1
1東北大学医学部第1外科
pp.1451-1455
発行日 1988年9月20日
Published Date 1988/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210168
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
高位胃潰瘍に対する外科治療上の問題点について,教室で過去26年間に経験した48例の手術成績について述べ,とくに手術術式の選択について検討を加えた.教室では従来より噴門に近接して存在する潰瘍の場合は近側胃切除術を,噴門より2cm以上であれば主として分節的胃切除術を行ってきている.しかし,本症は高齢者でかつ他の疾患の合併症を有する例や,大量出血・穿孔例なども少なからずあることから,かかるpoor risk例に対しては潰瘍部の楔状切除術と迷走神経切離術を行っているが,その遠隔成績は再発もなく比較的良好なことから待期例においても今後は積極的に行ってよい術式と考えられた.
Copyright © 1988, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.