Japanese
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特集 高位胃潰瘍治療の問題点—外科から,内科から
高位胃潰瘍治療の実際—内科から
Medication about gastric ulcer on the high portion
小越 和栄
1
Ogoshi Kazue
1
1新潟県立がんセンター新潟病院内科
pp.1473-1477
発行日 1988年9月20日
Published Date 1988/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210172
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高位胃潰瘍の特徴は一般的には1)老人に多い,2)胃酸分泌能は胃角部潰瘍などに比較して低い,3)背景の胃粘膜には萎縮性過形成性胃炎が多い,4)6ヵ月以上にわたる薬剤抵抗性の潰瘍の頻度は少ない,5)潰瘍の再発は少ないが,再発時の出血が多い点などがあげられる.これらを考慮しての潰瘍治療には1)防御因子強化剤を主体とした潰瘍剤を選択したほうが良い,2)再発時の出血を考慮して潰瘍の維持療法を十分行うとともに,再発のリスクファクター軽減につとめる必要がある.
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