Japanese
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特集 鼠径ヘルニアの診療
嵌頓ヘルニア
Incarcerated hernia
三重野 寛治
1
Kanji MIENO
1
1帝京大学医学部第1外科
pp.1049-1055
発行日 1988年6月20日
Published Date 1988/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210106
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大腿鼠径部の嵌頓ヘルニアは日常遭遇する機会の多いもので,大学病院でもある当教室でも成人のヘルニア302例中21例(6.9%)を経験している.腸切除になったのは外鼠径ヘルニアより大腿ヘルニアの方が多い.
急性に嵌頓がおきた場合,特別の禁忌でない限り一応taxisをやってみる.還納できない時は緊急手術になるが,それは小児より高齢者の大腿・鼠径ヘルニアに多い.
USやCTの発達で嵌頓内容も判別できるようになり,絞扼腸管か否かの情報も得られる.
観血的に還納後の根治術式は再発率の少ない慣れた術式を選択すればよい.
ヘルニアに起因する死亡例は幼児または高齢者の嵌頓ヘルニアであることも事実である.
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