Japanese
English
特集 集中治療を要する術後合併症
急性腎不全
The management of postoperative acute renal failure
平澤 博之
1,2
,
菅井 桂雄
1,2
,
大竹 喜雄
1,2
,
稲葉 英夫
1,2
,
田畑 陽一郎
3
Hiroyuki HIRASAWA
1,2
1千葉大学医学部救急部
2千葉大学医学部集中治療部
3千葉大学医学部人工透析部
pp.193-201
発行日 1988年2月20日
Published Date 1988/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209925
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術後急性腎不全(ARF)の大多数は,腎以外にも不全臓器をもつ多臓器不全(MOF)であり,その治療には,集学的なアプローチが必要である.MOFとしてのARFの多くは重症感染症に続いて発症してくるが,臓器障害の原因としては,組織のhypoxiaとmediatorの関与が考えられる.治療的アプローチとしては,重症感染症に対する対策の他に,各種のartificial support,栄養管理等がある.MOFとしてのARFに対する血液浄化法としては,大腿静脈に留置したFDL catheterを用いた,veno-venous方式の持続的血液濾過(CHF)が第一選択であり,原因物質の除去や,excess waterとして体内に貯留しがちなIVHのcarrier waterの除去にも有効性を発揮する優れた方法である.
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