Japanese
English
特集 サイトカインからみた周術期管理
高サイトカイン血症対策としての血液浄化法
Blood purification as countermeasures against hypercytokinemia
平澤 博之
1
,
菅井 桂雄
1
,
織田 成人
1
,
志賀 英敏
1
,
松田 兼一
1
Hiroyuki HIRASAWA
1
1千葉大学医学部救急医学
キーワード:
持続的血液濾過透析(CHDF)
,
高サイトカイン血症
,
クリアランス
Keyword:
持続的血液濾過透析(CHDF)
,
高サイトカイン血症
,
クリアランス
pp.629-634
発行日 1997年5月20日
Published Date 1997/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902723
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高サイトカン血症対策としての血液浄化法としては,持続的血液濾過透析(CHDF)を用いるのがよい.CHDFはクリアランスからみても,また血中濃度の変化からみても,各種のサイトカインを効率よく血中から除去していることが示された.さらにサイトカインの血中濃度が高いほどその除去効率もよいので,高サイトカイン血症対策としては好都合である.またCHDFを施行しても常にある程度のサイトカインは血中に残存するので,生体が必要とする壁のサイトカインまで除去してしまう可能性はなく,いわば安全弁つきのサイトカイン対策である.しかし現時点では術後高サイトカイン血症対策としてのCHDFは,敗血症を合併したような症例に限定すべきである.
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