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特集 多臓器不全—患者管理の実際
多臓器不全患者の血液浄化法—CHDFの有用性について
Blood purifications for MOF patients (with special refference to CHDF)
菅井 桂雄
1
,
平澤 博之
1
,
大竹 喜雄
1
,
織田 成人
1
,
中西 加寿也
1
,
北村 伸哉
1
,
松田 兼一
1
,
河邊 統一
1
,
上野 博一
1
,
貞広 智仁
1
,
當間 雄之
1
,
横張 賢司
1
Yoshio SUGAI
1
1千葉大学医学部救急医学
キーワード:
多臓器不全
,
血液浄化法
,
持続的血液濾過透析
,
SIRS
,
敗血症
Keyword:
多臓器不全
,
血液浄化法
,
持続的血液濾過透析
,
SIRS
,
敗血症
pp.1285-1293
発行日 1995年10月20日
Published Date 1995/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901989
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血液浄化法(BP)は近年目覚ましい発展を遂げ,特に持続的血液濾過透析(CHDF)の確立はBPを単なるartificial supportからMOF患者管理の根幹を担う治療法へと変換せしめBPの概念を大きく変えた.MOF症例に対して施行されたBPは,血液透析,持続的血液濾過,CHDF,血漿交換,血液吸着,血漿吸着,腹膜透析,ポリミキシンB固定化fiberを用いたエンドトキシン吸着の8種類であり,患者の病態に応じて単独に,または組み合わせて施行された.なかでもCHDFは,機能不全に陥っている臓器のartificial support,homeostasisの維持,栄養管理,自己防御機能の賦活・維持,細胞障害の予防および治療,各種humoral mediatorの除去などを目的に施行され,MOFの治療の原則にかなうBPとしてきわめて有用である.
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