特集 [施設別]悪性腫瘍治療方針のプロトコール
大腸癌治療のプロトコール—東京大学医学部第1外科
森岡 恭彦
1
,
小西 文雄
1
,
武藤 徹一郎
1
Yasuhiko MORIOKA
1
,
Fumio KONISHI
1
,
Tetsuichiro MUTO
1
1東京大学医学部第1外科
pp.802-809
発行日 1987年5月30日
Published Date 1987/5/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209714
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はじめに
大腸癌の手術件数は,年々増加する傾向にある.また,大腸ファイバースコープ検査の普及に伴つて,進行癌のみでなく早期の大腸癌が発見されることが多くなつてきた.大腸癌においては,早期の癌と進行癌とで,その治療方針が異なる.また,近年,進行癌に対する治療のなかでも,直腸癌に対しては,前方切除などの括約筋温存術式を施行する症例の範囲が広がつてきた.本稿においては,東大第1外科における大腸癌の治療方針を,早期癌と,進行癌に分けて解説する.
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