特集 [施設別]悪性腫瘍治療方針のプロトコール
大腸癌治療のプロトコール—近畿大学医学部第1外科
安富 正幸
1
,
進藤 勝久
1
,
松田 泰次
1
Masayuki YASUTOMI
1
,
Katsuhisa SHINDO
1
,
Taiji MATSUDA
1
1近畿大学医学部第1外科
pp.788-794
発行日 1987年5月30日
Published Date 1987/5/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209712
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はじめに
陣内傳之助前教授が大阪大学在籍中に確立された大腸癌の拡大リンパ節郭清と肛門機能温存術式を中心に大腸癌治療に取り組んできた.その後,早期癌に対する局所切除,腸管吻合器の使用,骨盤内神経温存手術,さらには集学的治療を導入することによつて機能温存と癌根治という外科手術における矛盾を解決しようと努力している.他方,人工肛門保有者に対しては社会復帰へ向けてストーマ・ケアが細かく行われている.
最近では術後の局所可発や肝転移や腹膜再発の対策として補助療法の開発につとめている.
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