Japanese
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特集 頸部腫瘤の臨床
診断のすすめ方
最近の画像診断の価値—適応を中心に
A role and indication of diagnostic imaging for neck masses
宮下 次廣
1
,
惠畑 欣一
1
Tsuguhiro MIYASHITA
1
,
Kinichi EBATA
1
1日本医科大学放射線医学教室
pp.451-459
発行日 1987年4月20日
Published Date 1987/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209666
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頸部領域の腫瘤は触診が容易であり鑑別診断もほとんどの症例で可能である.また,生検も比較的安全に行えるため,画像検査の占める割合は腹部など深部腫瘍に比較してそれ程大きくない.今日,総合画像診断の名のもとに適応を十分検討せず多くの検査が濫用されている嫌いがある.しかし,その特徴を十分理解し適応を熟知していれば診療の質が向上するであろう.例えば,超音波断層法は占拠性病変の検出と生検に利用され,X線CTは腫瘤の局所的な拡がりの診断に有用で手術適応あるいはその方法の決定や治療効果の客観的評価と記録に役立ち,核医学検査は甲状腺腫瘍の診断,悪性リンパ腫あるいは未分化癌の全身的進展の把握に有用である.
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