Japanese
English
特集 頸部腫瘤の臨床
診断のすすめ方
視診・触診のコツ
How to inspect and palpate neck masses
海野 徳二
1
Tokuji UNNO
1
1旭川医科大学耳鼻咽喉科
pp.439-449
発行日 1987年4月20日
Published Date 1987/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209665
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
頸部腫瘤の視診・触診で,「ここがこうなら,これ」というような法則は存在しない.しかし,疾患の枠を狭めることはできる.必要なことは,頸部の解剖学的区分や疾患の頻度を知り,視診・触診の技法に熟達し,次に行うべき検査や,高次医療機関や他科への紹介とかの最適方針が立てられることである.検査は侵襲の少ないものから順次行う.ある検査施行のために,それ以外の検査に影響を及ぼしたり,所見を修飾したり,治療効果を妨げるおそれのあるものは,たとえ確定診断が得られるものであつても最後になすべきである.耳鼻咽喉科診察法は,侵襲もなく,疾患の頻度からみても是非初期に行うべき検査法である.
Copyright © 1987, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.