Japanese
English
原著
ケロイドに対する集学的治療―電子線照射を含めた当施設の工夫
:A new course of:multimodal therapy for keloid
小川 令
1
,
百束 比古
1
,
宮下 次廣
2
,
舘野 温
2
,
隈崎 達夫
2
Rei OGAWA
1
,
Hiko HYAKUSOKU
1
,
Tsuguhiro MIYASHITA
2
,
Atsushi TATENO
2
,
Tatsuo KUMAZAKI
2
1日本医科大学形成外科
2日本医科大学放射線科
1Depertment of Plastic and Reconstructive Surgery,Nippon Medical School Hospital
2Depertment of Radiology,Nippon Medical School Hospital
キーワード:
ケロイド
,
放射線治療
,
電子線治療
,
外科治療
,
集学的治療
Keyword:
ケロイド
,
放射線治療
,
電子線治療
,
外科治療
,
集学的治療
pp.700-705
発行日 2004年8月1日
Published Date 2004/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100765
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ケロイドはその発生機序がいまだ解明されず確立した治療法のない疾患であり,われわれはケロイドに対してさまざまな治療法を試みてきた.1988~2003年現在に至るまで,われわれが治療したケロイド症例は500例を超えており,現在では年間100例を治療するまでに至っている.治療は基本的にケロイドの完全切除および三層縫合,術後電子線照射,トラニラストの内服,シリコンゲルシートによる圧迫療法などを組み合わせた集学的治療を行っている.術後電子線照射療法に関して,当施設では部位によって照射線量を変えるという,ほかに報告をみないプロトコルを作成し,2003年より施行している.本論文ではわれわれの現在までの臨床研究の成果と,そこから考案された新しい治療法を紹介するとともに,今後の展望について報告する.
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