Japanese
English
臨床研究
十二指腸潰瘍に対する選択的近位迷走神経切離術の評価
Verdict on selective proximal vagotomy for duodenal ulcer
板東 隆文
1
,
豊島 宏
1
Takafumi BANDOH
1
,
Hiroshi TOYOSHIMA
1
1日赤医療センター消化器外科
pp.349-354
発行日 1986年3月20日
Published Date 1986/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209277
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はじめに
選択的近位迷走神経切離術(以下SPV)は機能的にも形態的にも魅力的な臓器温存術式でHolle1)が臨床応用を始めてから既に25年が経過し,prospective studyによる遠隔成績が多数報告されているが,その評価は欧州と米国と日本では著しく異なつている.最近の全国集計2)をみても,本邦では他の術式と比較して再発率が高いことから,SPVは十二指腸潰瘍に対する標準術式として確立していないのが現状といえる.そこで,non—randomized retrospective studyであるが,当科における最長13年,最短2年の術後遠隔成績をもとに迷切術,特にSPVの現時点での評価を検討した.
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