Japanese
English
特集 胃癌—最近の話題
制癌剤のtargetingによる胃癌化学療法—特に活性炭吸着制癌剤によるリンパ節転移と腹膜播種性転移の化学療法
Targeting chemotherapy for lymph node metastasis and carcinomatous peritonitis of the stomach cancer
高橋 俊雄
1
Toshio TAKAHASHI
1
1京都府立医科大学第1外科
pp.1543-1545
発行日 1984年11月20日
Published Date 1984/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208854
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
近年,癌化学療法を効果的に行うため制癌剤を,標的とする癌病巣や転移巣に選択的に分布させようとする試み,すなわちtargeting化学療法が行われ,臨床的にも従来の全身投与に比しかなりの成果が得られている1).われわれもリンパ節転移,腹膜播種性転移,局所再発などをtargetとして,それぞれエマルジョン,活性炭吸着制癌剤,5—FU坐薬など,主として制癌剤の剤形を工夫することによるtargeting化学療法を行つてきた2).今回はこれらのうちわれわれが最近開発した胃癌リンパ節転移と腹膜播種性転移に対する活性炭吸着制癌剤によるtargeting化学療法について述べてみたい.
Copyright © 1984, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.