Japanese
English
臨床報告
長期間valvular pneumoperitoneumを繰り返した胃潰瘍穿孔の1例
A case of recurrent valvular pneumoperitoneum due to perforating gastric ulcer
佐藤 干城
1
,
江尻 友三
1
,
藤井 功衛
2
,
舟田 公治
2
,
戸沢 敬夫
2
Kanjo SATO
1
1いわき市立常磐病院外科
2いわき市立常磐病院病理内科
pp.123-126
発行日 1984年1月20日
Published Date 1984/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208541
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はじめに
消化管穿孔による気腹症の中で,穿孔部に対し周囲臓器が弁状に働いて気腹症を生ずるものを,1932年Sin—gerがvalvular pneumoperitoneumと呼ぶことを提唱した1).以来,本症について外国での報告例は散見するが,本邦での報告例は比較的少ないようである2).
今回われわれは,約1年間にわたつて,valvular pneumoperitoneumの状態を繰り返していたと推定される極めて稀な胃潰瘍穿孔の1例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.
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