外科救急-実際の手順を追う
食道・胃・腸 胃・十二指腸潰瘍穿孔
高 賢樹
1
,
山田 成寿
,
草薙 洋
,
加納 宣康
1亀田総合病院 外科
キーワード:
ドレナージ
,
開腹術
,
消化性潰瘍穿孔
,
消化器系内視鏡法
,
腹腔鏡法
,
網
,
マルチスライスCT
,
大網充填術
Keyword:
Drainage
,
Laparotomy
,
Omentum
,
Laparoscopy
,
Peptic Ulcer Perforation
,
Endoscopy, Digestive System
,
Multidetector Computed Tomography
pp.351-354
発行日 2012年4月1日
Published Date 2012/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2012181551
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胃・十二指腸潰瘍穿孔に対する診断にはCTが有用であり、CTなどで診断がつかない場合に内視鏡検査を考慮する。穿孔に対する手術は穿孔閉鎖とドレナージを基本とし、開腹もしくは腹腔鏡下に施行する。腹腔鏡下手術が低侵襲であるが、適応は限られる。術式は単純閉鎖から大網充填などさまざまであり、穿孔の状態や位置によって選択する。まれに幽門形成や胃切除・迷走神経切離が必要になることもある。胃癌穿孔に関しては、全身状態がわるければ二期的切除を考慮する。
©Nankodo Co., Ltd., 2012