Japanese
English
臨床研究
腹部大動脈血行再建術後にみられる吻合部仮性動脈瘤の検討
Anastomotic false aneurysms after aorto-iliac vascular reconstruction
大城 孟
1
,
高橋 顕
1
,
向井 清
1
,
神前 五郎
1
Takeshi OHSHIRO
1
1大阪大学医学部第2外科
pp.1437-1442
発行日 1981年9月20日
Published Date 1981/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207794
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はじめに
人工血管移植後にみられる重篤な合併症のひとつに吻合部仮性動脈瘤(anastomotic false aneurysm)1-10)がある.このうち腹部大動脈血行再建術後に発生する同動脈瘤は急速にかつ容易に拡張し破裂する点で,今日でもなお予後不良の合併症のひとつである.そこで同動脈瘤の原因解明および予防対策が一層重要視される.
ここでは最近われわれが経験した腹部大動脈—腸骨・大腿動脈血行再建術後に発生した吻合部仮性動脈瘤の4例を紹介するとともに,改めてその予防策を再検討した.
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