Japanese
English
特集 縫合法—反省と再検討
尿路縫合法
Technics of urinary tract suture
町田 豊平
1
Toyohei MACHIDA
1
1東京慈恵会医科大学泌尿器科
pp.1111-1113
発行日 1975年9月20日
Published Date 1975/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206327
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はじめに
縫合は,創傷治癒という生体反応を最良の条件で遂行させるための1つの手段にすぎない.物理的に縫い合せるという単純な処置も,それぞれの器官や目的に応じた正しい方法によつて自然治癒力を最大限に引き出せるであろうし,逆に不適当な手技によつて創傷治癒を妨害することにもなろう.
尿路の縫合を考えるときもつとも重要なことは,創傷が単に治癒すること以上に機能的な治癒が要求される点である.これは消化管縫合においても同じであろう.しかし尿管が解剖学的に消化管よりはるかに細小で,かつ深い位置にあることを考えれば,腸管より微妙な技術が要ることは想像に難くない.
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