Japanese
English
特集 縫合糸の問題点
縫合糸の滅菌法
Sterilization of surgical sutures
藤岡 一郎
1
Ichiro FUJIOKA
1
1日本病院設備協会
pp.1205-1210
発行日 1970年8月20日
Published Date 1970/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205182
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いとぐち
忌むべき術創感染の一つとして,縫合糸に起因する感染症が挙げられている1,2,3).別の稿で筆者が問題を提起4,5)したように,縫合糸が感染(化膿)を起こす可能性は,その品質と滅菌・消毒法および取扱いの方法に密接な関係を有する.
縫合糸を滅菌または消毒するために,従来,種々の苦心が払われているが6,7),わが国の病院では未だ統一的な決め手が持たれていない.特に注目すべきことは一般に,諸外国においては編み糸を用いて蒸気滅菌が実行され,わが国の多数の病院では撚り糸が用いられ煮沸消毒で済まされていることである.
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