簡易検査法
血液検査(2)出血素因の検査
野村 武夫
1
1東京大学中央診療部
pp.906-908
発行日 1966年7月20日
Published Date 1966/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204025
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はじめに
出血素因は自発的に,あるいは些細な外力によつても容易に出血をきたす病態を指し,血管・血小板・血液凝固の異常がそれぞれ単独もしくは,いろいろに組合わさつて惹起される.
外科的手術に際してはあらかじめ出血素因の有無を検査し,もし出血素因を認めれば,さらにその原因を確かめ,術中および術後の対策を講じておくことが必要である.出血素因に関し日常行なわれる検査は,出血時間・全血凝固時間・毛細血管抵抗・血小板数・プロトロンビン時間(Quick 1段法)・トロンボテストの測定である.(臨床外科,20, 8, 1054, 1965.)
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