Japanese
English
論説
術中胆管造影—200例の検討
Operative cholangiography.(An evaluation of 200 cases.)
植草 実
1
,
堀内 弘
1
,
富田 濤児
1
,
遠藤 巌
1
,
米山 桂八
1
,
大場 正己
1
,
赤松 隆
1
,
石飛 幸三
1
,
楢原 徳之
1
Minoru UEKUSA
1
1慶応義塾大学医学部外科学教室
pp.897-904
発行日 1966年7月20日
Published Date 1966/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204024
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はじめに
胆道外科,ことに胆石症手術の成績向上はレントゲン診断法の進歩に負うところが大きい.しかし経口法,静注法による間接胆道造影は黄疸例には造影不能のため応用できないばかりでなく,黄疸がなくても胆管系の造影は困難,不鮮明なことがむしろ多い.したがつて胆道疾患に伴う胆管病変の造影検索には直接胆道造影法が用いられている.
直接胆道造影法には経皮経肝胆道造影法,経皮胆嚢胆管造影法,術中胆管造影法および術後の経tube胆管造影法がある.それぞれ適応,利点があるとともに欠点もないではない.著者らは経皮胆嚢胆管造影法は胆汁漏出の懸念から行なつていないが,最近約3年半のあいだに300余例にこれら直接胆管造影を行なつてきた.このうち術中胆管造影は200例に達した.
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