入門講座 血液
血液疾患—3.出血性素因
寺田 秀夫
1
1昭和大・臨床病理
pp.810
発行日 1968年11月15日
Published Date 1968/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542916516
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正常な場合では,小さな血管が破れて出血を起こしても,血管と血小板と血漿内にある凝固因子によって短時間内に止血が起こる。この止血機序に異常があり,止血が長びく状態を出血性素因と呼び,皮膚に出血斑を生じたり,粘膜,関節または筋肉内出血などを起こしてくる。このような出血傾向は原因により次のように大別できる。
1)血管の障害によるもの
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