Japanese
English
特集 大量輸血
輸血に伴う生体反応
出血性素因;その病理と対策
Hemorrhagic diathesis associated with blood transfusion;pathology and prevention
神前 五郎
1
,
今岡 真義
1
Goro KOHSAKI
1
,
Shingi IMAOKA
1
1大阪大学医学部第2外科
pp.595-599
発行日 1976年5月20日
Published Date 1976/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206500
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はじめに
輸血は1665年にRichard Lowerが動物の血液を他の動物に輸注したことに始まる.その後1667年にJean Baptiste DenisとEmmerezがヒツジの血液を人間に輸注するのに成功した.1818年はじめて人間から人間への輸血が行なわれ,1900年には輸血学上画期的な発見がなされた.即ちABO型発見の基ともなるヒト血清がヒト赤血球を凝集させることが見い出されたのである.その後輸血は安全なものとなり数多く行なわれるようになつた.
現在輸血は安全且つ有効な治療手段であるが,新鮮血液でなく保存血液を大量に輸血すれば種々の副作用が認められ,出血傾向の発現も稀ではない.
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