雑感
"メスを持つなら来世は外科医に"—ある産婦人科医のクリゴト
O.S生
pp.1599
発行日 1965年11月20日
Published Date 1965/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407203826
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「臨床外科」の購読者は,9割までは外科医で,かつ相当の%が開業医の諸先生かと思われる.世に"他人の花は赤い"というが,完全に外科開業に満足してはいない先生方も数々あるのではなかろうか.産婦人科も外科のパートではありながら,日常生活は他科の方には想像もできない悲惨な?ものであることを認識され,せめてもの慰めとして頂きたい.
筆者のごとき産婦人科の一開業医の所にも,月に一つや二つはアッペがとび込んでくる.その度に,"外科は良いなあ"と三嘆する.第1に手術開始の時間は,自分の都合しだいだし終りの時間も,およそ見当がつく.外科のたいていのオペは,この原則から外れることがない,それにひきかえ,産科は完全にあちらただいであるからだ.
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