雑感
医学教育と臨床の間で
村松 博雄
pp.1598
発行日 1965年11月20日
Published Date 1965/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407203825
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産婦人科の医局に入つて,新入り1年生の下働きの仕事からやりはじめて見て,「産婦人科の仕事というのは,随分体力のいるものだ」という印象を強く受けた.
それは下働きの仕事がつらいというのではなく,お産の介助,外妊娠の手術,その他,産婦科医として,当然やらなければならぬ仕事が,私にとつては体力的にすごく負担に感じられて仕方なかつたのである.無論最初から1本だちの仕事をあたえられたわけではない.諸先輩の鉤引き,産泊の助手といつた,そう神経を使わないでも済むものにも,ひどい重荷を感じてしまつたのである.
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