随想 老外科医の随想・4
医学の進歩,診療の進歩とその普遍
中田 瑞穂
1
1新潟大学
pp.496-500
発行日 1964年4月20日
Published Date 1964/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407203305
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
最新医学知議を次々にとり上げ,それを実地の診療に移して,文字どおり,全国のすべての病人にその力を完全にかつ平等に普遍し,一人でも新しい診療の思恵にもれなく浴せしめることは,理想ではあつても,なかなかおいそれと実現できるものではない.
ただしかしわが国では年を追うて少しづつでも医療進歩の普遍化は拡大しつづけてきた.数々の悪条件(保険制度の)に抗して医学者と医師はこの努力を今もつづけている.
Copyright © 1964, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.