特集 ME--最近の話題
超音波医学の進歩
井出 正男
1
Masao Ide
1
1武蔵工業大学電子通信工学科
pp.605-614
発行日 1976年8月10日
Published Date 1976/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205453
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近年超音波医学の進歩発展はめざましく,診断・治療の両面にわたって活発な研究が行なわれており,日常の臨床にも広く利用されている。
超音波の医学領域での応用は「超音波の波動としての性質を用いて生体からの情報を得ようとする情報的応用」と「超音波の持つエネルギーによって生体になんらかの変化を起こさせようとするエネルギー的応用」とに分けられる。前者は主として診断的応用に用いられているが,これは第二次大戦中のレーダー技術を背景に発達したので,最近のエレクトロニクス技術をとり入れ,現在,医用超音波機器の主要を占めるに至った。後者のエネルギー的応用は,主として治療的応用に利用されている。表1は医用超音波応用の現況を分類したものである。
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