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講座 境界領域
Osteoid Osteomaのレ線像と組織像
Radiographic and Histopathological Appearance of Osteoid Osteoma
伊丹 康人
1
,
赤松 功也
1
,
高柳 慎八郎
1
Yasuto ITAMI
1
1慈恵医大整形外科
pp.502-508
発行日 1964年4月20日
Published Date 1964/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407203306
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I.Osteoid Osteoma
本腫瘍は,従来,"Osteomyelitis with annularsequestrum","cortical bone abscess","locali-zed bone abscess","sclerosing non-suppurativeOsteomyelitis(Osteomyelitis of Garré)""Osteo-myelitis chronic from the beginning","fibrousosteomyelitis"等と診断され,骨における特殊な炎症性疾患という考えのもとに論ぜられていたものである.
しかるに,1935年Jaffeはその炎症性の性格を否定し,腫瘍性のものとして,本疾患をOsteoidOsteomaと命名した.しかし,本疾患の病巣があまりにも限局されていること,またそのNidusと称せられる部が期間に関係なくいつまでも小さいままで,一定度以上の増大をみないこと,しかもその周囲にNidusの皮殻を形成するかのごとく,著明な骨肥厚や硬化をみることなどは,一見腫瘍性の印象に乏しい感がある.
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