Japanese
English
症例
脾動脈瘤の1例
A case report of aneurysma of splenic artery
鷺尾 正彦
1
,
十見 定雄
1
,
田中 誠
1
1新潟大学医学部第一外科教室
pp.679-684
発行日 1963年5月20日
Published Date 1963/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407203087
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脾動脈瘤は1847年に英国のCrispが第1例を報告して以来,欧米ではMachamer,Fugeは1939年に83例を,Sherlock, Learmonth1)は1942年に124例を,Ow-ens,Coffey2)は1953年までに自験例6例を含め204例を蒐集している.本邦では1911年吉田3)が第1例を報告して以来,現在までに9例の報告をみるのみである.且,報告例の多くは脾動脈瘤自然破裂の救急手術か剖検例であり臨床的には極めて稀な疾患と考えられている.
最近,われわれは胃炎,十二指腸潰瘍の診断で開腹せる症例に脾動脈瘤を発見し,外科的に治癒せしめたので報告し,自験例をも含めて本邦例10例の観察を試みたい.
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