Japanese
English
臨床報告
脾動脈瘤の3例
Three cases of splenic artery aneurysm
猪狩 公宏
1
,
藍原 有弘
1
,
落合 高徳
1
,
熊谷 洋一
1
,
飯田 道夫
1
,
山崎 繁
1
Kimihiro IGARI
1
1太田西ノ内病院外科
キーワード:
脾動脈瘤
,
瘤切除術
,
hemosuccus pancreaticus
Keyword:
脾動脈瘤
,
瘤切除術
,
hemosuccus pancreaticus
pp.1435-1438
発行日 2010年10月20日
Published Date 2010/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103230
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要旨:脾動脈瘤は,画像診断技術の向上に伴い発見される機会が多くなった.一方で,臨床症状は乏しく,破裂によるショック状態で発見される例も多い.今回われわれは,脾動脈瘤の3例を経験した.症例1は70歳,女性.無症候性の脾門部の多発脾動脈瘤に対し脾臓摘出術を施行した.症例2は40歳,女性.背部痛より脾動脈瘤が発見され,脾臓摘出術を施行した.症例3は77歳,男性.繰り返す消化管出血を主訴に,脾動脈根部近くに60mm大の脾動脈瘤を認め,脾動脈瘤および残胃,膵体尾部,脾合併切除術を施行した.いずれも再発なく経過しており,脾動脈瘤の治療に際しては近年,interventional radiologyの発達はあるものの,合併症も決して低率ではないことより,手術も含めて治療法を選択すべきと考える.
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