Japanese
English
臨床報告
脾動脈瘤の1治験例
A case of splenic artery aneurysm
亀山 雅男
1
,
岡本 信洋
1
,
土井 修
1
,
岩永 剛
1
,
北村 次男
2
,
大川 元臣
3
,
建石 竜平
4
Masao KAMEYAMA
1
1大阪府立成人病センター外科
2大阪府立成人病センター内科
3大阪府立成人病センター放射線科
4大阪府立成人病センター病理
pp.389-392
発行日 1983年3月20日
Published Date 1983/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208268
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はじめに
脾動脈瘤は,1770年Beaussier1)の報告以来,欧米では数多くの報告がみられ,本邦でも1911年吉田2)の剖検報告以来,自験例を含めて72例の報告がある.元来特異的な症状に乏しいため,剖検時または動脈瘤の破裂,あるいは手術中偶然に発見されることが多かつたが,近年選択的血管撮影の普及でかなりの症例が術前に診断されるようになつた.われわれも胃集検で発見し,術前に脾動脈瘤の確定診断を得て,手術により治癒せしめた1症例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.
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