Japanese
English
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脊髄損傷麻痺膀胱感染の治療
Treatment of Cyscitis of Paralysed Bladder caused by Spinal Cord Injury
永井 隆
1
Takashi NAGAI
1
1慶應義塾大學醫學部整形外科學教室
1Orthpedic Dept. of Keio-Gijuku Univ., Tokyo
pp.563-565
発行日 1951年12月20日
Published Date 1951/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407200937
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いとぐち
衆知の如く脊髄損傷に於いて膀胱感染は好発する合併後遺症の1つで,或は再然し或は上部尿路炎に発展して遂には患者に死の轉帰を取らしめるものである.著者の研究に拠れば91例中74例81.32%に膀胱感染を証明し然もその感染は極めて重度であり且執拗である.更に尿路感染の消長と全身状態とは相併行するものであつて,実に膀胱感染こそ脊髄損傷患者の予後を決定する重要なる合併後遺症である.感染の重度且執拗である所以は全く麻痺に基因するものであるから,感染に対する麻痺の意義を認識して適切なる治療対策が講ぜられる必要がある.
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