Japanese
English
薬剤
脊髄損傷患者の膀胱機能障害
Bladder disfunction in traumatic paraplegic patients
近藤 賢
1
,
梶田 一之
1
,
福島 孝
1
Masaru KONDO
1
1関東労災病院泌尿器科
pp.331-340
発行日 1961年4月20日
Published Date 1961/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202742
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
(Ⅰ)緒言
脊髄損傷には種々の尿路疾患が合併し,それらに対する処置の適否は患者の生命を左右するほどの重要性をもち,わが国においても最近はこの重要性が次第にみとめられてきている.その尿路合併症のうち臨床上最も大切なのは排尿障害である.また膀胱尿管逆流はしばしばみられる合併症であり,進行性腎不全の原因として重視されており,その原因が膀胱壁内尿管部の異常にあるといわれている.そこでわれわれは膀胱機能障害として排尿障害と膀胱尿管逆流とをとりあげ,それらに関する臨床所見をまとめ,発生機序および治療について若干の考察を行つた.
Copyright © 1961, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.