Japanese
English
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肺結核手術における循環障碍—傾斜試験成績について
Circulative Obstruction at the Operation of Lung Tuberculosis
大出 忠之
1
Tadayuki OIDE
1
1東京大學附屬病院分院外科
1Surgical Dept., Branch-Hospital of Tokyo Univ
pp.559-562
発行日 1951年12月20日
Published Date 1951/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407200936
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I.緒言
患者の体位を変換した際に起る血圧,脈搏等の変化より,その循環の状態を知らんとする試みは古くから行われている(Hill,1895).臨床的に潜在性末梢循環障碍或はlatent shockといわれる状態の檢査に,この様な観点から,起立試驗(Bickenbach1))或は傾斜試驗(Shenkin2))が行われた.私は肺結核手術が患者の循環に及ぼす影響を檢討する目的とGreen and Metheny3)の行つた傾斜試驗を,術直後の患者にも容易に実施し得る如く改変しその74例に用い,実際臨床上に應用して患者の治療上の有力なる根拠を與うるものなるを認めたので,その結果を報告する次第である.
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