Japanese
English
臨床報告
術後5年3か月に孤立性腹膜再発をきたした大腸癌の1例
A case of an isolated peritoneal recurrence of colon cancer
高原 善博
1
,
林 永規
1
,
岡本 佳昭
1
,
小西 孝宜
1
Yoshihiro TAKAHARA
1
1千葉県循環器病センター外科
キーワード:
大腸癌
,
孤立性腹膜再発
Keyword:
大腸癌
,
孤立性腹膜再発
pp.1008-1013
発行日 2014年8月20日
Published Date 2014/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407105155
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要旨
症例は71歳の男性で,当院にて下行結腸癌(中分化型腺癌,pSE,ly2,v2,pN2(4/10),H0,P0,M0,Stage Ⅲb)および直腸癌(高分化型腺癌,pSM,ly1,v0)に対し左側結腸切除および直腸低位前方切除を同時施行した.術後補助化学療法を1年間施行後,外来にて経過観察となっていたが,術後5年3か月に黒色便を主訴に外来受診した.上下部内視鏡にて出血性病変を認めず,小腸カプセル内視鏡にて小腸腫瘍を認めたため診断および加療目的に小腸部分切除術を施行した.病理診断は腸間膜由来の中分化型腺癌であり,前回手術の下行結腸癌の組織型と酷似を認めたため腹膜再発の診断となった.大腸癌孤立性腹膜再発は稀であり,文献的考察を加えて報告する.
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