Japanese
English
臨床報告
胆囊胃瘻を介した胆石イレウスの1例
Gallstone ileus through a cholecystogastric fistula
山本 晋也
1
,
長田 俊一
1
,
窪田 徹
1
,
長堀 優
1
,
小尾 芳郎
1
,
阿部 哲夫
1
Shinya YAMAMOTO
1
1横浜市立みなと赤十字病院外科
キーワード:
胆石イレウス
,
胆囊胃瘻
Keyword:
胆石イレウス
,
胆囊胃瘻
pp.1014-1017
発行日 2014年8月20日
Published Date 2014/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407105156
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨
患者は88歳,女性.嘔吐を主訴に受診し,イレウスの診断で入院となった.CTでは小腸内に結石嵌頓像と口側小腸の拡張を認めた.上部内視鏡では十二指腸に胆囊との瘻孔はなく,胃前庭部に潰瘍瘢痕様所見を認め胆囊胃瘻が疑われた.イレウス解除のため手術を施行した.回腸に結石が嵌頓しており,腸管を切開し3 cm大の結石を摘出した.術後に上部内視鏡検査を施行し,胃前庭部の瘻孔開口部と思われる箇所よりカニュレーションして造影すると胆囊が造影され胆囊胃瘻を確認した.胆石症の合併症として胆石イレウスは比較的稀であり,なかでも胆石の排出経路としては胆囊十二指腸瘻が多い.稀な胆囊胃瘻を介した胆石イレウスを経験したので報告する.
Copyright © 2014, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.