Japanese
English
臨床報告
腎細胞癌術後35年目に孤立性膵転移再発をきたした1例
A case of a solitaly pancreatic metastasis from renal cell carcinoma 35 years after nephrectomy
伊藤 俊一
1
,
高橋 豊
1
,
山田 卓司
1
,
河合 陽介
1
Shunichi ITO
1
1多摩北部医療センター消化器外科
キーワード:
腎細胞癌
,
膵転移
,
孤立性
,
晩期再発
,
30年
Keyword:
腎細胞癌
,
膵転移
,
孤立性
,
晩期再発
,
30年
pp.1241-1245
発行日 2020年10月20日
Published Date 2020/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407213091
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要旨
腎細胞癌では初回手術後30年以上を経過して再発する症例は非常にまれである.また,血行性転移をきたしやすいとされているが,膵への転移はまれである.今回われわれは,腎細胞癌術後35年目に孤立性膵転移再発をきたし,根治切除が可能であった1例を経験したので報告する.患者は77歳,男性.42歳時に他院にて右腎癌に対し右腎摘出術を施行されている.急性膵炎で前医入院中に膵頭部腫瘍を指摘され,精査加療目的に当院紹介.非機能性膵神経内分泌腫瘍の疑いで,幽門輪温存膵頭十二指腸切除術を施行した.病理組織学的検査で腎細胞癌再発と診断された.術後8か月経過しているが,明らかな再発は認めていない.
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