Japanese
English
特集 術後合併症への対処法 Surgical vs Non-Surgical―いつどのように判断するか?
肝胆膵領域
胆汁漏への対処法
Management of postoperative complications, Surgical vs Non-Surgical: Biliary fistula
高屋敷 吏
1
,
清水 宏明
1
,
大塚 将之
1
,
加藤 厚
1
,
吉富 秀幸
1
,
古川 勝規
1
,
久保木 知
1
,
岡村 大樹
1
,
鈴木 大亮
1
,
酒井 望
1
,
中島 正之
1
,
宮崎 勝
1
Tsukasa TAKAYASHIKI
1
1千葉大学大学院医学研究院臓器制御外科学
pp.812-816
発行日 2014年7月20日
Published Date 2014/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407105111
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【ポイント】
◆術後胆汁漏に対しては再開腹下の胆汁漏縫合閉鎖術などの手術的治療と腹腔内ドレナージ,胆道ドレナージによる胆道減圧,無水エタノール注入などのIVRを中心とした非手術的治療がある.
◆胆汁性腹膜炎などの腹部所見の有無,ドレーン排液量と経時的変化,ドレーン排液中ビリルビン値,さらには肝切除術式や術中所見などから想定される発症形式(離断型あるいは交通型)も考慮して胆汁漏の治療方針を判断する.
◆再開腹による手術的治療を判断するタイミングは術翌日程度までの術後早期が推奨され,このような早期であれば再手術リスクも高くなく,結果として長期間を要するような保存的治療を上回る治療効果も期待できる.
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