特集 術前画像診断のポイントと術中解剖認識
Ⅳ.肝・胆・膵
十二指腸乳頭部癌
樋口 亮太
1
,
梶山 英樹
1
,
谷澤 武久
1
,
岡野 美々
1
,
竹下 信啓
2
,
濱野 美枝
3
,
高山 敬子
4
,
太田 岳洋
5
,
新井田 達雄
3
,
山本 雅一
1
Ryota HIGUCHI
1
1東京女子医科大学消化器外科
2東京女子医科大学化学療法・緩和ケア科
3東京女子医科大学八千代医療センター外科
4東京女子医科大学消化器内科
5東京都保険医療公社荏原病院外科
pp.204-208
発行日 2013年10月22日
Published Date 2013/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104808
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
十二指腸乳頭部癌に対しては,全胃幽門輪温存膵頭十二指腸切除術(PPPD)が標準術式として確立されている.しかし,手術手技や周術期管理の進歩した現在においてもPPPDの手術侵襲は大きく,その合併症発生率や在院死亡率も低くはないため,さらなる安全性の追求が求められている.一方,早期十二指腸乳頭部癌に対しては縮小手術が行われているが1,2),その適応決定のためには,正確な進展度診断が必要である.そこで本稿では,十二指腸乳頭部癌における術前画像診断と解剖認識のポイントについて述べる.
Copyright © 2013, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.