Japanese
English
特集 十二指腸病変に対する外科的アプローチ
〔外科切除主義の実際〕
経十二指腸的乳頭切除術
Transduodenal excision for the tumor of the papilla of Vater
太田 岳洋
1
,
浜野 美枝
1
,
竹下 信啓
1
,
樋口 亮太
1
,
梶山 秀樹
1
,
谷澤 武久
1
,
小貫 健一郎
1
,
新井田 達雄
2
,
山本 雅一
1
Takehiro OTA
1
1東京女子医科大学消化器病センター外科
2東京女子医科大学八千代医療センター肝胆膵外科
キーワード:
乳頭部癌
,
乳頭部腺腫
,
経十二指腸的乳頭切除術
Keyword:
乳頭部癌
,
乳頭部腺腫
,
経十二指腸的乳頭切除術
pp.1525-1529
発行日 2008年11月20日
Published Date 2008/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102363
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要旨:経十二指腸的乳頭切除術はリンパ節転移や周囲進展のない乳頭部腫瘍である乳頭部腺腫や腺腫内癌が対象である.近年では内視鏡的切除術も行われるようになっているが,これと比較して断端の迅速病理による評価を正確に行い得ること,また合併症の危険が小さいことなどの点で優れている.本稿では手術手技を中心に述べるが,ポイントは十二指腸切開の部位と,乳頭部周囲の粘膜に対する適切な支持糸の置き方である.乳頭部周囲粘膜を牽引することで乳頭全体が浮き上がり,良好な視野と組織の適度な緊張を得ることができる.
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