十二指腸乳頭部腫瘍の治療戦略
乳頭部腫瘍の診断 乳頭部腫瘍の深達度診断 EUS,IDUS
太田 岳洋
1
,
新井田 達雄
,
谷澤 武久
,
梶山 英樹
,
樋口 亮太
,
竹下 信啓
,
鬼澤 俊輔
,
浜野 美枝
,
山本 雅一
1東京女子医科大学附属消化器病センター 外科
キーワード:
十二指腸腫瘍
,
腫瘍侵入性
,
胆膵管膨大部
,
Oddi括約筋
,
超音波内視鏡検査
,
管腔内超音波診断
Keyword:
Duodenal Neoplasms
,
Sphincter of Oddi
,
Neoplasm Invasiveness
,
Ampulla of Vater
,
Endosonography
pp.1117-1121
発行日 2006年10月1日
Published Date 2006/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2007038488
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近年、早期の十二指腸乳頭部癌に対し、縮小手術の適応の観点から超音波内視鏡(EUS)や、細径プローブによる管腔内超音波(IDUS)診断の重要性が増している。EUSはすでに乳頭部癌では必須の検査であり、膵浸潤、十二指腸浸潤の有無に関して高い正診率を示している。しかしOddi筋浸潤に関しての診断は困難とされる。一方IDUSはOddi筋の描出も可能であるが、現時点では浸潤の有無に関する正診率は低い。今後、縮小手術を積極的に施行していくうえでは、さらなる診断能の向上が期待される。
©Nankodo Co., Ltd., 2006