特集 術前画像診断のポイントと術中解剖認識
Ⅰ.食道
アカラシア
小村 伸朗
1
,
矢野 文章
1
,
柏木 秀幸
1
Nobuo OMURA
1
1東京慈恵会医科大学外科学講座消化管外科
pp.46-51
発行日 2013年10月22日
Published Date 2013/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104785
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術前に必要な基本の画像
手術のために必要な基本的な画像検査は上部消化管X線造影と胸腹部CT検査である.食道アカラシア取扱い規約が2012年に改訂され,紡錘型,フラスコ型,S字型の3型から直線型,シグモイド型,進行シグモイド型の3型へとなった.これまで,拡張型の決定にはややあいまいな点があったが,本改訂では食道の長軸が折りなす角度(α)によって客観的に拡張型が決められることになった.
図1aは直線型の食道アカラシアである.食道はほぼ屈曲することなく,直軸は1本線である.図1bは同一症例のCT画像である.食道内に唾液や残渣の貯留が認められる.
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