Japanese
English
臨床研究
Y字型胃管を用いた食道バイパス手術症例の検討
Clinical analysis of patients who underwent esophageal bypass surgery using a Y-shaped gastric tube
梅邑 晃
1
,
北村 道彦
2
,
渋谷 俊介
3
,
梅邑 明子
3
,
郷右近 祐司
3
,
若林 剛
1
Akira UMEMURA
1
1岩手医科大学外科
2岩手県立中部病院外科
3岩手県立胆沢病院外科
キーワード:
食道癌
,
食道バイパス手術
,
緩和手術
,
QOL
Keyword:
食道癌
,
食道バイパス手術
,
緩和手術
,
QOL
pp.409-413
発行日 2012年3月20日
Published Date 2012/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104005
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要旨
下咽頭癌や食道癌による食道狭窄や気管食道瘻,放射線化学療法後の食道狭窄に対してQOLを確保するためにステント留置が行われるが,穿孔などの合併症に苦労することもある.当科では,このような症例に対して積極的にY字型胃管を用いたバイパス手術を行っている.5年間で本術式を4例に施行し,術後合併症として縫合不全1例を認めたが,全例で五分粥を摂取することが可能であった.食道バイパス手術は手術侵襲に見合う成績を望めないこともあるが,Y字型胃管食道バイパス手術は食道内分泌液のドレナージと食物通過経路を1か所の消化管吻合で行うことができ,さらに,胃管作製において粘膜,漿膜筋層を別々に処理することで胃管のより高位への挙上を可能にした.
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