Japanese
English
臨床報告
虫垂炎術後晩期腹壁膿瘍が腹壁膿瘍切除によって治癒した1例
Abdominal wall abscess recurring 10 years after appendectomy
梅邑 晃
1
,
梅邑 明子
1
,
遠藤 義洋
1
,
北村 道彦
1
Akira UMEMURA
1
1岩手県立胆沢病院外科
キーワード:
虫垂炎
,
縫合糸
,
縫合糸膿瘍
,
腹壁膿瘍
Keyword:
虫垂炎
,
縫合糸
,
縫合糸膿瘍
,
腹壁膿瘍
pp.1649-1652
発行日 2008年11月20日
Published Date 2008/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102393
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はじめに
術後縫合糸膿瘍は一般的に非吸収糸に術後感染が成立して発症するが,縫合糸の除去で治癒することが多い.しかし,縫合糸が腹壁深部や腹腔内に存在する場合には膿瘍形成による症状発現が遅れることがあると言われている1).
今回われわれは,虫垂炎術後10年を経過して再燃と寛解を繰り返したmethicillin-resistant Staphylococcus aureus(以下,MRSA)感染による深部縫合糸膿瘍に対して腹壁膿瘍切除術を行うことで治癒を得たので報告する.
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